初・博物館実習Week
2023/09/01
No.72 令和5(2023)年9月1日
今週は、福岡大学、北九州市立大学、日本大学の学生計3名が、平和のまちミュージアムへ博物館実習に来てくれています。昨年開館したばかりの当館では、初めてとなる博物館実習生の受入れです。実習担当のわれわれ学芸員も緊張のなかはじまった実習ウィークでしたが、どの実習生も意義ある実習にしようと意欲的に参加してくださり、やりがいと嬉しさを感じています。
北九州市内の小学6年生がミュージアムや近隣施設を訪れる平和のまちスタディーツアーでは、実習生にも小学生の引率を担当してもらいました。個人個人の理解度に合わせた伝え方や興味のひきつけ方など、試行錯誤しながら作り上げた自分のスタイルを、それぞれの実習生が出せていたと思います。実習生の説明を熱心に聞く子どもたちの姿が印象的でした。
また、八幡東区にある「いのちのたび博物館(北九州市立自然史・歴史博物館)」も訪れ、学芸員の案内のもと、歴史ゾーンおよび収蔵庫の見学をさせていただきました。資料(掛け軸)の取扱いに四苦八苦する実習生たちでしたが、その心構えや作法など、貴重な体験ができたのではないでしょうか。
その後、いのちのたび博物館における展示での工夫の仕方や平和のまちミュージアムとの相違点、活用できそうな事例など、意見交換も行いました。できることに限りはあるものの、その範囲の中でいかに工夫して展示を作り上げていくか、私も非常に勉強になりました。
明日は実習の集大成として、平和のまちミュージアムで実習生が実施したい企画展を発表してもらいます。どのような視点から、どのような企画展が生み出されるのか楽しみです。
(学芸員M)