「風船爆弾の模型」
2022/03/25
■vol.7 令和4(2022)年3月25日(金)
風船爆弾とは、和紙で作った気球に爆弾などを搭載し、偏西風に乗せてアメリカまで飛ばしていた日本の兵器のことで、小倉陸軍造兵廠で製造されていました。
実際の気球の大きさは約10mあり、ミュージアムにはその7分の1の模型を展示しています。この模型の製作は調査を含め約半年以上かけて、気球部分の貼り合わせをはじめ、細かい糸の結び付けなどもすべて手作業で行いました。
また、気球部分に使われていた和紙を再現し、実際に触れることができます。
和紙は当時と同じようにコンニャクいもから作ったのりで貼り合わせ、強度を高めるため炭酸ナトリウム溶液とグリセリン溶液で加工を施しています。加工前の和紙も置いているので両方触れてそれぞれどのような違いがあるか体感してみてくださいね。