平和のまちミュージアム企画展「学徒らしくあれ ~旧制中等学校の戦争史 門司・小倉編~」開催のお知らせ
2024/10/09
『学徒らしくあれ ~旧制中等学校の戦争史 門司・小倉編~』
開催期間
令和6年10月19日(土)~令和7年1月13日(月・祝)
開催場所
北九州市平和のまちミュージアム 企画展示室・多目的ホール
展示内容
旧制中等学校とは、尋常小学校(のちに国民学校初等科)卒業後の12歳~17歳の子どもが通った、中学校(旧制)、高等女学校、実業学校を指します(後身は現在の高等学校)。戦時中、旧制中等学校以上の学校に通う学生たちは、特に「学徒」と呼ばれていました。
これらの学校では、日中戦争がはじまる前から、男子には将来の兵役を前提とした軍事教練などの教育、女子には兵士の妻・母となるための良妻賢母教育が行われていました。旧制中学校は、軍隊の上級・下級幹部の供給源であり、戦争がはじまると、陸軍士官学校・海軍兵学校への進学者に加え、陸軍特別幹部候補生や海軍飛行予科練習生(予科練)などとして、数多くの若者が軍隊へ入隊していきました。
また、戦況が悪化してくると、軍需工場等での労働力の補充源として、旧制中等学校の学徒たちに白羽の矢が立ちます。いわゆる「学徒勤労動員(学徒動員)」です。昭和19年からは通年動員がはじまり、彼らは勉学の機会を奪われ、厳しい労働へと従事していきました。「軍国少年」「軍国少女」として、学徒たちは「学徒らしく」、自らに課せられた役目を果たしていったのです。
本展示では、旧門司市および旧小倉市に存在した旧制中等学校の戦時期の様子、戦争の時代を生きた10代半ばの少年少女たちの姿を探ります。
関連ミニ展示
「旧制中等学校の制服たち ~門司・小倉編~」
開催期間:企画展と同一期間
開催場所:北九州市平和のまちミュージアム 多目的ホール