警戒警報と空襲警報
2022/05/06
VOL.14 令和(2022)5月6日(金)
空襲の記憶コーナーでは、警戒警報と空襲警報の音の違いを聞き比べることができます。
警戒警報は爆撃機が来襲するおそれがある場合に鳴らされ、人々は避難の準備を始めました。空襲警報は爆撃機が間近に迫っており、空襲が始まる危険性が高まったときに鳴らされ、人々は防空壕へと急ぎました。
警戒警報は長い音、空襲警報は断続的に短い音が鳴らされますが、冒頭の警報音は酷似しており、はじめは聞き分けることが難しいと思います。
当時の体験談では、「登校中でも、警報が鳴ったら大急ぎで帰宅した」と日々警報を意識して生活していたことが分かる一方で、「いつものことで慣れてしまっていた」という話もあります。
今、警報音を何度聞いても、この不安な印象を与える響きには慣れないのではないでしょうか。それが、「慣れてしまっていた」という証言で、当時の人々がいかに空襲と隣り合わせの暮らしをしていたかを窺い知ることができます。