資料を「見て」感じること
2022/04/29
VOL.13 令和(2022)年4月29日(金)
この写真はミュージアムで展示中の、八幡大空襲の際にアメリカ軍が投下した焼夷弾による高熱で溶けたビール瓶です。ぐにゃりと大きく曲がった注ぎ口、変わり果てたその姿が高熱の偉力を物語っています。
一般的にビール瓶等のガラスは1,500度で溶けると言われています。このビール瓶を見る時、瓶がこのような形に歪むほどの熱さとは……と想像し、「もし、自分や家族が空襲にあったら」と考えることが、当時の人々の体験を深く理解することにつながるのではないでしょうか。
ミュージアムにはこのほかにもたくさんの日用品等の資料を展示しています。ぜひ、当時のことや物を自分のことに置き換えて展示を見ていただくことをおすすめします。