長崎~小倉 次世代交流平和推進事業①
2022/10/21
Vol.38 令和4(2022)年10月21日
先日、当ミュージアムにて「長崎~小倉 次世代交流平和推進事業」の事前研修会を開催しました。本事業は、10月29日に長崎市で開催される「市民大行進」に北九州市の大学生等を派遣し、現地の若者と一緒にボランティア活動を行うなど、北九州市と長崎市の次世代を担う若者同士の交流を深め、平和の大切さを考える機会の充実と発展を図ることを目的とした取り組みです。
新型コロナウイルス感染拡大の影響により、直近2年ほど開催されていませんでしたが、本年は大学生12名(北九州市立大学、西南女学院大学、九州女子大学、西南学院大学)及び一般1名、計13名の参加者が集いました。
私からは、原爆投下における北九州市と長崎市の関わり等を紹介させていただきましたが、真剣に頷きながら話を聞いたり熱心にメモを取ったりする学生たちの姿が非常に印象的でした。
その後は展示見学、ワークショップを開催し、本事業を通して学びたいことを班ごとに発表してもらいました。戦後77年以上が経ち戦争体験者の減少や高齢化が著しい中、次世代に平和を繋いでいくために自分たちに何ができるのかという課題に対し、「つながり」、「危機感」、「伝えたいという想い」等がキーワードとして挙げられました。
今月末にひかえた長崎市への派遣では、実際に原爆資料館や被爆遺構を見学し、被爆者の方の講話も聴講します。参加者それぞれが派遣当日までに、さらに学びを深めてきてくれることを期待しています。
次世代への継承のため、参加者に次の行動を促せられるよう、またそれが今回の参加者を超え多くの人に繋いでいけるように、私も精一杯努めたいと思います!派遣の様子は後日またお伝えします。
(学芸員M)