北九州市平和のまちミュージアム
  • 営業時間 9:30 ~ 18:00
    入館は 17:30 まで

    ピースフィールドクラブ

    【第10回公式活動「つなぐ 戦争と暮らし」開催報告 中編】

    2026/03/25

    【2025年12月13日に開催したイベントについてご紹介します】


    第二部 戦中食の再現・実食

    空襲体験講話を通して戦時中の人々の生活や思いについて学び、その学びを深めるため、戦時中の再現レシピを用いて「かぼちゃすいとん」と「かぼちゃまんじゅう」の調理体験・試食をしました。
    実際に当時の食事を再現することで、講話だけではわかりにくかった戦時中の生活の厳しさや工夫を体験することができました。

    すいとん
    かぼちゃまんじゅう

    【すいとんレシピ】(千葉県松戸市主催の平成18年度「戦時中の食事体験講座」のレシピより)

    材料(1人前)

    小麦粉  50g
    かぼちゃ 40g
    味噌   25g
    水    250cc

    作り方

    1. 小麦粉に水(分量外)を少しづつ入れ、耳たぶくらいの硬さ(柔らかめ)に練り、30分くらいおいておく。
    2. かぼちゃを一口大に切る。
    3. 鍋に分量の水を沸騰させ、一口大に切ったかぼちゃを入れる。
    4. 具が柔らかくなったら、味噌を入れ、味を整える。
    5. 1で溶いた小麦粉をおたまにすくい、スプーンにとって鍋に入れ、煮る。

    【かぼちゃまんじゅうレシピ】 (ピースフィールドクラブで作成)

    材料(2個分)

    かぼちゃ   50g
    小麦粉    25g
    重曹(なくても可) 1g
    水    10g~15g
    塩     少々

    作り方

    《かぼちゃ餡》

    1. かぼちゃを50gぐらいに切る(火を通りやすくするために縦に薄く切ると良い)
    2. 鍋に湯を沸かし、かぼちゃが柔らかくなるまでゆでる
    3. ゆでたかぼちゃは軽く水分をふきとってつぶす
    4. 塩を少々入れて混ぜる

    《まんじゅうの皮》

    1. 小麦粉25g、重曹1gを混ぜておく
    2. 沸騰させたお湯を1に10gほど注ぎ、少しずつ注ぎ入れ混ぜながらかぼちゃ餡を包めるくらいの柔らかさにする。
    3. 2の生地を二等分する



    《まんじゅうを作る》

    1. 生地がくっつかないように、あらかじめまな板などに小麦粉(分量外)をまいておく
    2. 1の上に、二等分したまんじゅうの生地を広げる
    3. 2の生地に、かぼちゃ餡を1/2ずつ置く
    4. 破れないようにやさしく包む
    5. 蒸し器をセットして15分ほど中火で蒸す
    配膳します
    いただきまーす!
    みんなで実食
    感想や意見を話合って、最後に発表しました

    【参加したピースフィールドクラブメンバーの感想・意見】(一部抜粋)

    「砂糖を使っていないともの足りないのかなと思っていたけど、おいしかった。でも戦時中のかぼちゃは今より甘くないだろうから、たいへんなんだなと思った。」

    「みそも小麦もこんなに多く使えていなかっただろうから、もっと味が薄く量も少なかっただろうと考えて、飽食の時代に感謝」

    「少ない食料の中で工夫してなるべく美味しいものを作ろうとしていたんだなと思った。」

    「すいとんを食べていて、よくかまないと団子を飲み込めないということに気づき、腹持ちを良くするために、よくかまなくてはいけないものを使っていたのかと思いました。」

    「杉野さんから実際に食べていたもののことや食べれない日は一応なかったという戦中の母親の努力を聞き、感じることができた。」

    「かぼちゃのすいとんとまんじゅうを作ってみて、現代の素材を使ったからおいしかったけれど、実際にはもっと素朴で単純だったことが分かりました。現代の食生活に感謝しようと思った。」

    ※ 第一部「講話」で、八幡大空襲や当時の生活についてお話いただいた講師

    今回、当時の食事を体験してみて美味しかったといった感想が出たけれど、現代の素材だからと当時はもっと味が薄かったと考えている人もいました。当時、少ない食料の中で工夫して腹持ちのいい美味しいものを作ろうと思った母親の努力を感じる方もいました。
    当時の味にはなれないけど、近づけることはできるから作って当時の食事を体験することで当時と現代の食生活を比べて今の食生活に感謝を感じる方もいると思います。

    【番外編】実はこんなチャレンジもしていました!

    《代用醤油を作ってみよう》

    代用醤油とは、第二次世界大戦中に醤油が不足したため、代わりとして作られた調味料です。当時は大豆や小麦が不足し、醤油を十分に手に入れることができませんでした。そのため、人々は身近にある材料を使い、醤油に近い味を出そうと工夫しました。本来の醤油は長い時間をかけて発酵させて作られますが、代用醤油は魚の煮汁や昆布、ワカメなどを塩水で煮るなどして短時間で作られていました。

    【まとめ】

    昔と違う味だと思うけど食べてみて、時代と繋がれた気がしました。
    昔は今より味も薄く、栄養もたりないし、腹持ちがいいように考えてたと思うと悲しいという考えもありましたが、その時間も家族団らんの時間の家庭もあったのではないかという考えもありました。
    少ない材料のなかでどうやって腹持ちの良い料理を作ろうかと思う発想力が命をつないでいることを感じました。今の食事に改めて感謝を持つことができました。

    記事作成:北九州市ピースフィールドクラブ 空襲体験講話部会
    (椛島日和、久枝綾音、髙瀨颯太郎、遠矢陸斗、坂口奈津実、瀬口苺珂、白石珠々奈、寳木樹々、中尾友樹)

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